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<50代の地域デビュー> 手芸の汚名、工作で返上

 地元の公共施設で開かれたイクメン講座「空き箱deまちづくり〜パパたちの工作コミュニケーション」に参加した。さすがにイクメンではない。しいて言えば「イクじぃー」だ。それでも講座に参加していいか、主催者に問い合わせたところ、快くオーケー。何でも聞いてみると、意外とできる。

 お母さんが妻と友だちという縁で、もうすぐ二歳の女の子Iちゃんをよく家で預かり、一緒に遊ぶ。そのノウハウを学ぶのが目的だったが、ある汚名返上の思いもあった。

 講座の会場は東京都中央区の女性センター「ブーケ21」。講師はKATAOKA−laboの教育研究者・実践プランナーの片岡杏子(きょうこ)さん。私も含め区内に住む男性四人が参加した。

 食品や日用品の空き箱、トイレットペーパーの芯、牛乳パックを材料に、各自がはさみやセロハンテープを使って街にあるものを作る。私はIちゃんが大好きな滑り台に挑戦。厚手の紙を滑る部分、チョコレートの箱を上部の立つ場所、ラップの芯を支柱、トイレットペーパーの芯を階段にし、四苦八苦しながら、どうにか作り上げた。

 最後に四人が作ったものを一カ所に集め、街にした。すると、橋があり、デパートや高層マンションがあり、遠くにスカイツリーや飛行機が見える風景ができあがった。不思議だが、私たちが暮らす中央区のような街になった。

 講師の片岡さんの話には、小さな子どもと一緒に工作をするヒントがいっぱい。「上手に作ることより、子どもが何を考え、何を感じているかが大事」「一緒に作った体験そのものが宝物」「大人と子どもがお互い楽しい遊び方をする」。Iちゃんと一緒に何か作りたくなった。

 「ある汚名返上の思い」の話に戻そう。同じ会場で今年二月、「パパ・じぃじの手作りプレゼント やさしい手芸講座」があり、手袋の指の部分を足に見立てたパペット人形「て・ぶく郎」を作った。Iちゃんのために作ったのに、見せると、泣かれ、お母さんは「悪夢を見そう」。この話を四月一日朝刊の小欄に書くと、イラストでも「ダダ怪人をほうふつとさせる」と酷評された。

 最近、少し大きくなったので、また、この人形を見せて「怖い?」と聞くと「くゎい」。言葉をまねされたかと思って、今度は「かわいい?」と聞くと「くゎい」。もう一度、聞いても同じ。どうやら「怖い」という言葉を覚えさせてしまったようだ。

 今度こそ滑り台を気に入ってもらい、一緒に遊ぶつもりだが、さて、どうなるか。

 (清水孝幸)

 ※次回は十一月四日掲載

 

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