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<おやじ塾>ビジネスバッグ編 「手提げに変身」タイプ重宝

岩崎好博さん(右)は「背中とリュックの間に隙間があったら下げすぎ」と話す高島屋で=名古屋市のジェイアール名古屋

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 朝夕の通勤で、リュックを背負った中高年サラリーマンを見かけることが増えてきた。リュックといえば、休日や若者といったイメージも依然として強く、女性の間では「スーツにはどうなの?」と疑問視する声もある。さて、ビジネスにリュックはありなのか?

 多くのオフィスが入居する高層ビルの建設が続き、にぎわう名古屋駅前。一大ビジネスエリアを中高年男性が行き交う。バッグに注目すると、圧倒的に多いのはブリーフケースだ。ショルダーバッグの人も目立つが、ベルトが肩に食い込み、見ている側まで肩がずしんと重くなってくる。

 さて、リュック派はといえば、このエリアではまだ少数。四十代、五十代に加えて六十代くらいの男性もちらほら。ブリーフケースやショルダーの人よりも足取りが軽やかに見える。

 「スマートフォンの普及と健康志向が影響しているのでは」と話すのは、ジェイアール名古屋高島屋で紳士雑貨売り場を担当する岩崎好博さん(37)。ビジネス向けリュックの購入層は、以前は三十代が主だったが、最近は四十〜五十代が増えているという。確かに両手が空けばスマホは操作しやすい。荷物の重みが両肩に分散される分、通勤で歩くのも楽になりそうだ。

 しかし、ビジネスマナーとしてはどうだろう。岩崎さんは「商談でマイナスになることはあっても、プラスになることはない」ときっぱり。クールビズで着られるポロシャツと同様、ビジネスアイテムとしてはまだ定着しておらず、相手に悪い印象を与えてしまう可能性があるという。

 問題をクリアできる商品として勧めるのが、横に持ち手があり、ブリーフケースに早変わりするタイプ。背面にポケットがあれば、肩ベルトも収納できて一見、リュックと分からない。使っているのが普通のリュックの場合、仕事先に着いたら手で持った方がよさそうだ。

リュックの肩ベルトをしまうと、どこから見てもブリーフケース=名古屋市のジェイアール名古屋

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 背負った時のリュックの高さにも気を付けたい。低いとだらしない印象になる。「リュックの上部が肩のラインの少し下にくるように」とアドバイスする。

 一方、創刊六十年を超える男性ファッション誌メンズクラブの西川昌宏副編集長(41)は「女性受けが悪いのは、着古したスーツにナイロンリュックの組み合わせ。オタクっぽさや、ランドセルを背負っているような子どもっぽさを感じさせる」と解説。さらに「そもそもスーツにリュックは合わない」と指摘した。

 理由はスーツには肩パッドがあるため。パッドにリュックの肩ベルトが重なると、すっきり着こなせない、というわけだ。それでもリュックをという場合は、上下そろいのスーツをやめて、ジャケットとパンツを自由に組み合わせる「ジャケパン」スタイルがいいという。ただし、トータルコーディネートのセンスが問われる。

 「無難なのはブリーフケース」と西川さん。軽いナイロン素材が主流になっているが、革素材やふた付きで、かっちりとして見えるタイプもある。「中高年だからこそ、こういうものが似合って格好いいはず」。若々しさもいいけれど、年を重ねた魅力もある。シーンによって、この双方を使い分けてこそ、クールでダンディーなおやじといえそうだ。

 (小中寿美)

 

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