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昼寝、無理にさせなくていい? 夜の就寝環境も整えて

坪田聡副院長

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 昼寝をする時間が遅く、夜なかなか寝ない−。4月21日付の「すくすくねっと」では、こんな悩みに対する読者からのさまざまなアドバイスを紹介した。その後も「無理に昼寝させなくてもよい」「昼寝しないと集中力が落ち、けがをするかも」などの意見が寄せられている。そこで、幼児にとって昼寝は不可欠かどうか、専門家に聞いた。

 「短期的なやり方として、夜の就寝を早めるため、昼寝をなくすのは間違っていません。ただ集中力が落ちるというのも確かなので、注意してみてあげて」。「不眠症の科学」などの著書がある富山県高岡市の雨晴(あまはらし)クリニックの坪田聡(さとる)副院長は話す。「それでも一週間ほど、夜、寝付くのが遅い状態が続けば、ほかの習慣も見直して」と続ける。

 眠れない大きな理由は“刺激”という。母親が寝かしつけている間に父親がテレビを見たり、パソコンをしたりしては明かりや音が気になる。「早く寝なさい」などの小言も緊張させる。「二歳くらいなら、部屋を暗くし、添い寝や読み聞かせをして落ち着いた環境を整えれば自然と寝入ります」という。

 睡眠は疲労回復や記憶の定着、体の発達に重要。米国立睡眠財団が二〇一五年に公表した年齢別の望ましい一日の睡眠時間によると、個人差はあるものの一〜二歳は十一〜十四時間、三〜五歳は十〜十三時間。

 とはいえ、連続してそれだけの時間、眠れるとは限らない。坪田医師は「夜間の睡眠で足りない分を昼寝で補って」と呼び掛ける。

 聖路加国際病院(東京)の中川真智子医師らのチームは、一歳半の五十人を対象に、眠っているのを確かめる機器を使い昼寝と夜の睡眠の関係を調査。昨年公表した。平均の昼寝時間は一・九時間で、起きるのは午後三時十三分。夜の睡眠時間は九・四時間、寝付くのは午後九時四十分、起床は午前七時五分だった。昼寝が長く起きるのが遅いほど、夜の就寝が遅れ、睡眠時間も短い傾向だった。

 中川医師は、調査から「二時間ほどの昼寝を、午後三時半までに終えるのが一般的」と話す。

 (諏訪慧)

 

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