中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 暮らし・健康 > 健康一覧 > 記事

ここから本文

【健康】

冷え性対策 自分に合った方法で根気よく 

2009年11月13日

橋口玲子医師

写真

 手脚がガチガチ、腰が凍ったよう…。冷え性に悩まされていませんか。気温が低下し、冷えもより一層厳しく身に染みる冬に向け、体を温める対策法を、漢方やハーブに詳しい緑蔭診療所(神奈川県南足柄市)の橋口玲子医師に聞いた。

◆漢方薬 

 漢方では「冷え性」という体質としてではなく、独立した治療の対象の「冷え症」ととらえており、「要因に合わせて薬を処方していきます」と橋口さん。漢方では、要因を「腎虚」「脾(ひ)虚」「血虚」という三つに分けている。

 「腎虚」は、加齢によって新陳代謝機能が低下していたり、生来的に体力がなく熱を上げるエネルギーが低い状態をいう。冷えだけでなく、疲れやすかったり頻尿なども起こりやすい。

 「脾虚」は、バランスの悪い食事で胃腸の働きが鈍って起こることが多い。若い人に、このタイプが多い。

 「血虚」は、女性に多い。強い冷えを感じる人も多く、顔色が悪かったり、疲れやすい、貧血になりやすい、少量の出血が長く続くなど生理が不順になる、といった症状が伴う場合もある。

 冷え症の治療によく使われる漢方薬は、腎虚では八味(はちみ)地黄丸(じおうがん)、脾虚では六君子湯(りっくんしとう)、血虚では四物湯(しもつとう)など。「今は健康保険のきく漢方薬がたくさんある。専門の医師や薬剤師によく相談して、合う薬を選んでほしい」

写真

◆日常生活 

 自分でできるケアもある。まず早寝早起き。時間的に不規則な生活が続くと、日中に働く交感神経と夜間に働く副交感神経の切り替えが悪くなり、体温の調節もうまくできなくなる。疲れやすく、寒さ・暑さに弱い。最近、子どもにも低体温が増えているのもこうした理由だ。

 強い不安や緊張感も、手脚の血管の収縮をおこし冷たくなって冷えにつながる。入浴でリラックスしよう。

 半身浴でぬるめの湯に長くつかる。入り始めに上半身が寒く感じるときは、乾いたタオルを肩にかける。足湯も良く、バケツにくるぶしの上くらいまで熱い湯をはって足を入れ、体全体が温まるまで続ける。ショウガをすりおろして入れると温まりやすい。

 熱を生み出す筋肉を作るため運動も対策のひとつ。体力が落ちて疲れやすくなっている人は、腹筋や背筋など筋トレが必要。緊張や不安感があり睡眠リズムが崩れている人は、ストレッチやウオーキング、サイクリングなど壮快感を伴う運動がいい。「自分に合ったものを見つけ、根気よく続けてください」

ハーブティーは不安や緊張感を和らげる

写真

◆食べ物 

 体温を上げるのに豚・牛・鶏などの赤身の肉がいい。少量ずつ、こまめに食べる。冬は温かい鍋物で食べるといい。市販の朝鮮ニンジンのエキスを、飲みやすいようフレーバーティーに溶いて飲んだり、ニンニク料理も効果がある。

 不安や緊張感を解くにはハーブティーだ。カモミールやリンデンが適している。カモミールは、感情をつかさどる脳内神経の中枢に働き、ストレスや不安などを静める。リンデンは毛細血管を広げ、高ぶった気持ちを静め血圧を下げる。カモミールはコーヒーの代わりに終日飲んでもいい。

 体温を即効的に上げる食材は、トウガラシやショウガ。特にショウガは料理やショウガ湯など幅広く使える。

 漢方で、身体を温める食材と定める代表は、サトイモやレンコンなど根菜類。逆に、緑茶やコーヒーなどのカフェインは身体を冷やすのでとりすぎに注意したい。

 

この記事を印刷する

広告
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ