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中日懇話会

第510回 政権 市民社会が検証を 東大・牧原教授が講演

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 第510回中日懇話会(中日新聞社主宰)が26日、名古屋市内のホテルであり、「『安倍一強』の謎」(朝日新書)などの著書がある政治学者で東京大先端科学技術研究センター教授の牧原出(いづる)氏(49)=愛知県西尾市生まれ、写真=が「政権の今後の行方」と題して講演した。牧原氏は、今回の総選挙は安倍晋三政権の実績が本格的に問われるとして、市民社会などが政権を検証していくことの重要性を説いた。講演要旨は次の通り。

 【衆院解散】

 自民党は2012年の総選挙で圧勝して当時の民主党から政権を取り戻したが、安倍政権にまだ迷いがあり、アベノミクス以外に大きな政策の変更はしなかった。13年の参院選でねじれを解消し、14年の総選挙で勝利してからようやく政権基盤が固まった。この14年に始まった体制を問い直そうとしているのが、今回の解散だ。政権の実績が本格的に問われる。加計学園問題のようなほころびについては、厳しく検証されるべきなのに安倍政権は答えていない。これは政権にとってリスクの一つだ。

 【総選挙の行方】

 自民党の支持は堅調だと思うが、安倍首相への不信感の増大がどう響くかが大きなポイントとなる。民進党は、蓮舫前代表の辞任や山尾志桜里衆院議員のスキャンダルなど、「看板」議員を立てると、そこでつまずいている。「看板」頼みというのが問題だ。小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党は、小池知事の実績不足などもあり、実力のある議員をどう集めるかが重要になる。反自民の票の受け皿が希望の党や民進党、共産党に分かれたときどうなるのか、読めないところがある。

 【政権の検証】

 政権の検証はいろんな場でなされるべきだ。マスメディアも経済界も、第三者としての役割を果たすために、もっと声を上げていい。政権に対して異を唱えることは、別に政権の足を引っ張る話にはならない。苦言を呈して正すという動きが、市民社会からもっと出てくるべきではないか。

 

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