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中日懇話会

第502回 女性活躍環境づくりを 村木前厚労次官が講演

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 第502回中日懇話会(中日新聞社主宰)が16日、名古屋市内のホテルで開かれ、前厚生労働事務次官の村木厚子さん(61)が「女性活躍は実現できるか」をテーマに講演した。厚労省で女性の活躍推進に取り組んでいた村木さんは「働きやすい環境を、夫や企業がつくってほしい」と語った。

 講演要旨は次の通り。

 【少子高齢化】

 年間の出生数が200万人を超えるベビーブームがあったのは、団塊の世代が生まれた1940年代後半と、その世代が親になった70年代前半。それ以降は減り、昨年は初めて百万人を切った。2010年を見ると、働く世代が高齢者の3倍いたが、推計では、30年には2倍、2110年にはほとんど変わらなくなる。医療と福祉に関する社会保障費は今後も増加するだろう。女性が生産人口に加わらなくてはいけない。

 【日本の現状】

 日本は欧州の多くの国と比べ、子育てを始めるとともに仕事を辞める女性が目立つ。教養のある健康な女性があまり経済活動や政治に参画していないことから、外国からは「もったいない国」と表現されることも。日本は改善を試みているけれど、他の国はもっと頑張っている。16年の各国における男女の格差を測るジェンダー・ギャップ指数は、144カ国中、111位と下位だった。

 【夫と企業が鍵】

 厚労省の調査では、夫が家事と育児に協力する時間が長い家庭ほど、妻が就業を続けている。企業には、ワークライフバランスを重んじ、フレックスタイム制度の導入などで、子どもがいる女性でも働きやすくしてほしい。そうする企業には、一定期間後に生産に大きな上昇がみられる傾向があり、メリットがある。働きたい女性は、あきらめないでほしい。私自身、文書偽造事件で逮捕されてもあきらめず、復職もした。仕事と子育ても両立させた。チャンスにつながる異動や昇進を断らず、働きがいを持ち続けてほしい。

 

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