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中日懇話会

第492回 サミット 存在感示す場 外務報道官の川村氏

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 第492回中日懇話会(中日新聞社主宰)が3日、名古屋市内のホテルであり、外務省外務報道官の川村泰久氏(58)=同市出身、写真=が「日本の外交と発信力−伊勢志摩サミットを機に−」と題して講演した。川村氏はサミットを「国際政治に推進力を与える舞台」と説き、主要議題の世界経済や保健衛生で「議長国として議論をリードしたい」と意欲を語った。

 講演要旨は以下の通り。

 【スポークスマンとして】

 安倍晋三首相に随行し、外遊先で記者会見を仕切ったり、スポークスマンとしてインタビューに応じたりしている。現地メディアの報道には常に気を配る。政府の立場や考えを世界に発信する重要な機会。特にサミットや国連などマルチラテラル(多国間協議)の舞台で日本の存在感を示すことは、われわれの最大のチャレンジだ。

 【サミットイヤー】

 今年は日本が主要7カ国(G7)の議長国を務めるサミットイヤー。自然と伝統が息づく伊勢志摩地域で各国首脳たちをしっかりお迎えしたい。サミットは1975年、オイルショック後の世界経済の混乱に対処しようと始まった。経済は伝統的な重要議題だ。今回はそれに加え、テロ対策を含めた安全保障、気候変動や感染症対策など地球規模の課題、女性の活躍推進などもテーマになるだろう。

 中部地方は、首脳や5000人規模の海外メディアが最初にやってくるゲートウエー(玄関口)。サミットはこの地からスタートすると言ってもいい。開催地の三重県だけでなく、中部全域で成功に導けるよう、ご協力をお願いしたい。

 【外交の鍵は“人”】

 領事や公使として在外生活25年になるが、外交の基本は人と人との関係だと思っている。以前、海外の著名な投資家がブログで尖閣諸島について「日本が盗み取った」との内容を書いた。私が直接、彼の豪邸を訪ねて政府の立場を率直に伝えたところ、誤解を解くことができた。

 東日本大震災の直後、ニューヨークの摩天楼を象徴するエンパイアステートビルが白と赤の「日の丸色」で追悼のライトアップをしてくれたが、この時もオーナーと直接会って話をしたことがきっかけ。メディアを活用した発信も大事だが、基本は一人一人に丁寧に説明を繰り返すことだと思っている。

 

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