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【こども記者らのわくわくリポート】

難病の犬や猫救いたい 岐阜大動物病院 中部で唯一の高度医療

2010年9月19日 日曜日

 ペットの具(ぐ)合が悪(わる)くなったら、頼(たよ)りになるのが獣(じゅう)医師(いし)さん。岐阜市の岐阜大動物病院(どうぶつびょういん)は、高度(ど)な医療(りょう)が受(う)けられる中部(ぶ)地方で唯(ゆい)一の犬猫(ねこ)の総(そう)合病院です。20日から始(はじ)まる動物愛護(あいご)週間を前に、こども記者(きしゃ)は院内を回りながら獣医師の仕事(しごと)について聞いてきました。

落ち着かせ診察 治る姿喜び

血液(けつえき)の病(びょう)気にかかった犬の様(よう)子を見る鬼頭克也(きとうかつや)さん(中央(おう))に話を聞くこども記者(きしゃ)たち=岐阜市の岐阜大動物(どうぶつ)病院(いん)で

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 「ここは開業(かいぎょう)医では難(むずか)しい病気を診断(しんだん)し、治(ち)療する病院です」と病院長の鬼頭克也(きとうかつや)さん。内科と外科、腫瘍(しゅよう)科に加(くわ)え、牛を診(み)る繁殖(はんしょく)科もあり、岐阜のほか愛知や三重、滋賀県からも動物が来ます。「年間に延(の)べ8000件(けん)。65パーセントはがんです」

 動物はしゃべってくれません。獣医師の仕事は飼(か)い主(ぬし)に質問(しつもん)することから始まります。次(つぎ)に様(よう)子を観察(かんさつ)。でも、おとなしく診察台に乗(の)るとは限(かぎ)りません。「嫌(いや)がるのは恐怖(きょうふ)を感(かん)じているから」。必(かなら)ず別(べつ)のスタッフが付(つ)いて落(お)ち着(つ)かせます。

 「どうしたら動物の気持(も)ちが分かるの?」。こども記者の疑(ぎ)問に「動物もつらい気持ちは顔に出るんだよ」と鬼頭さん。「でも本当の気持ちは分からないなあ。猫の心は読めません」

まるで人間の検査装置

 検査(けんさ)室には血液(けつえき)や尿(にょう)を調(しら)べる装置(そうち)が並(なら)び、記者たちは興味津々(きょうみしんしん)。体内の動(うご)きを超(ちょう)音波(ぱ)で診る装置や、胃(い)や腸(ちょう)を調べる内視鏡(しきょう)、エックス線などもあり、まるで人間の総合病院のようです。

 原因(いん)が分かったら手術(じゅつ)や薬(くすり)で治療します。「薬剤(やくざい)師と分業されていないので、薬のことも知る必要(ひつよう)があります。新薬の勉(べん)強も欠(か)かせません」。国立大では岐阜大だけという、がんを治療するための放射(ほうしゃ)線治療棟(とう)も備(そな)えています。

 充実(じゅうじつ)した設備(せつび)がそろっていながら「治(なお)せない病気はたくさんある」と聞き、記者たちは意(い)外そう。「調(ちょう)子が悪いのに病名が分からないこともよくあります」

 初(はじ)めての症例(しょうれい)が見つかったときは、世界(せかい)の動物や人間の事(じ)例と照(て)らし合わせながら研究(けんきゅう)します。「これをきっかけに広まってしまうかもしれない。研究も大学の役(やく)目なのです」

 その分、「飼い主もあきらめていたような難(なん)病の子を救(すく)えたときはうれしい」と鬼頭さん。3年ほど前、自分で血(ち)を壊(こわ)してしまう病気のマルチーズを治しました。「いくつもの病院を転々(てんてん)としてきた動物が元気になって帰る姿(すがた)を見ると、良(よ)かったなと思います」

 反対(はんたい)に、残念(ざんねん)なこともあります。病院には、飼い主の不注(ふちゅう)意で予防(よぼう)薬を与(あた)えなかったためにフィラリア症になった犬や、口のケアを怠(おこた)って歯(は)の病気になり、さらに大きな病気にかかった犬などもやって来ます。

 「動物を飼うときは覚悟(かくご)を持ってほしい。学校で飼育(しいく)している動物や虫捕(と)りからも命(いのち)について考えてほしいな」。鬼頭さんは記者たちにそう語りかけました。

◆近藤(こんどう) 里香(りか)(愛知県豊田(とよた)市伊保(いぼ)小6年) 少しの表情(ひょうじょう)の変化(へんか)と行動から検査をして病気を発(はっ)見しなければならないので、獣医師はたいへんだと思いました。

◆早川(はやかわ)  諒(りょう)(岡崎(おかざき)市矢作南(やはぎみなみ)小6年) 動物は話すことができないので、傷(きず)つけないよう正しい判(はん)断で治りょうすることが大切で難しいと言っていました。

◆松浦(まつうら) 茉央(まお)(岐阜県中津川(なかつがわ)市東(ひがし)小6年) 心にのこった言葉(ば)は「飼い主としての責任(せきにん)をきちんとはたす」です。命の大切さを考えなくてはと思いました。

◆森田(もりた) 花織(かおり)(名古屋市田代(たしろ)小6年) 治した動物が元気に帰っていく喜(よろこ)びがあるし、なにより飼い主さんの笑(え)顔がある。私は獣医師になりたいと思いました。

◆鳥居(とりい)  嵩(しゅう)(八事東(やごとひがし)小5年) 手術室は銀(ぎん)色の板(いた)に足をつけると開(ひら)くしくみでおもしろかった。手洗(あら)い場は手をかざすと水が出てすごく菌(きん)に注意しているな。

◆藤森(ふじもり) 公輝(きみてる)(愛知県江南(こうなん)市布袋北(ほていきた)小5年) しゅじゅつでゆけつしないといけないネコのために、血をくれるネコをかっていてびっくりしました。

 

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