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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第1部 子ども】小学校と安全マップ 街全体で危険減らして

北陸大の山本啓一教授(地域防犯)

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 新潟市の事件では、下校時に小学生が被害に遭った。地域で子どもたちをどう守るのか。石川県内では多くの小学校が、「安全マップ」を作成して注意を呼びかけるが、作っただけでは安心できない。北陸大の山本啓一教授(地域防犯)は「街全体で危険な場所を減らす必要がある」と訴える。(横井武昭、押川恵理子、松村真一郎)

 県内十九市町の教委に尋ねたところ、金沢、七尾、輪島、羽咋、かほく、白山、能美の七市と川北、津幡、志賀の三町の全公立小で安全マップを作成している。小松市は約十年前、市全域のマップを作り、各校が情報を新しくして直している。内灘町は今春開校の白帆台小以外は作っている。

 二月に手掛けたのは七尾市田鶴浜小PTA。昨春、能登町で女子高校生が下校時に襲われて殺害された。安全意識を高めるのが狙いだ。高山純会長(39)は「学校と家庭、地域が三位一体となり、安全を守れるようにしていきたい」と話すが、「どうしても家庭によって意識に差が出る」と課題を口にした。「地域で危険箇所の認知度を高めていきたい」

 県警の防犯活動アドバイザーも務め、金沢市や小松市の小学校でマップ作りを手助けする山本教授は「少子化で子どもが減っている割に、子どもを狙った犯罪は減っていない」と指摘。「子どもが自ら地域を歩き、危険な場所を発見することが大事」と強調する。

 対象は植物が茂って死角になった道路、ブロック塀に囲われた住宅街、空き家が多い地区など。共通するのは、周囲から見えにくく、犯人が近づきやすい場所。「子ども自身がなぜ危険かを気づき、きちんと説明できる判断力を身に付けることが大切だ」

 また、山本教授は「マップを作って終わりではいけない。危険箇所をなくすため、植栽を整えるなど、行政や学校、地域が動きだすのが大事」と、防犯の意識改革も必要と説く。

 「防犯ボランティアに頼りすぎな面がある。パトロールする地域の人たちは高齢化し、後継者も不足している。子どもに気づかせ、地域全体が声を上げて、危険な場所を減らすしかない」

石川テレビで今夕 中島局次長が解説

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材しています。「安全マップ」など石川県内での子どもを守る取り組みについて、15日午後6時14分からの「石川さんプライムニュース」で北陸中日新聞編集局の中島健二次長が解説する予定です。

 

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