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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第1部 子ども】登下校サポート17年 交わすあいさつ 防犯に

登校する新1年生らとタッチを交わす平寿彦さん(右)=金沢市木越で(泉竜太郎撮影)

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 「大浦小スクールサポート隊」が、金沢市大浦小学校の児童を見守り続けて間もなく十七年になる。二〇〇一年六月、大阪教育大付属池田小学校で児童八人が殺害された事件を契機に結成された。隊員たちは雨の日も雪の日も、通学路に立ち続ける。(稲垣達成)

 「おはよう。元気に行ってらっしゃい」。隊長の平寿彦(ことひこ)さん(71)が登校する子に声をかけハイタッチをする。「あいさつが大事。何かあったとき、子どもが大声を出せるようになる」

 幼稚園などの訪問もしているため、地元で平さんを知らない児童はいない。新一年生の小原潤平君(6つ)は「ハイタッチすると元気になる。学校でも頑張ろうって思う」。久保厚仁(あつと)君(6つ)は「平さんがおると、安心して横断歩道を渡れる」と笑った。

 入学から一週間、教員が引率して新一年生は下校する。だが、集団下校のため、自宅の前を通るとは限らない。道に迷った子を手助けするのが、サポート隊の「青パト」だ。久保幸恵校長は「学校で見守りきれない部分を、サポート隊が見てくれているのは助かります」と話す。

 隊員歴約八年の紺島(こんじま)寿美子さん(76)は登校の見守りのほか、夕方、通学路で犬の散歩をするようにしている。「『こんにちは』と声を掛けられる。子どもたちが地域の人を知ることが、防犯にも役立つ」と話す。

 金沢東署の管内では、昨年、不審者による児童への声掛け事案が三十四件あったが、大浦小の校区では一件だけ。統計の残る一〇〜一六年では一件もなく、平さんは「この地区で悪いことをしようとは思わないでしょう。これだけ見張っているんですから」。

 活動を始めた二、三年は「目立ちたいだけ」「選挙に出るのでは」と陰口をたたかれたが、今ではすっかり定着している。

 〇四年からは日中、校舎の玄関先で不審者が侵入しないよう見張り、学校周辺のパトロールもする。池田小事件が起きた際、孫娘が保育所に通っていたこともあって平さんが呼び掛け、七人で始めた活動に、今では七十人が加わっている。

石川テレビで今夕特集

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材し、共同報道企画「守る」を隔週で、連載しています。「紙」と「映像」という異なったメディアを通じ、現代の問題を浮き彫りにします。

 第1部「子どもを守る」の石川テレビの特集は「石川さんプライムニュース」で、12日午後6時25分ごろから放送する予定です。

 

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