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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第1部 子ども】食物アレルギー 安心できる食環境を

米粉パンを試食し、話し合う本多陽子さん(中)たち=金沢市大手町で

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 食物アレルギーの子どもと親は、毎日の食事に気を使う。石川県内の母親らが参加する交流会「るみえ〜る」代表の本多陽子さん(36)=金沢市=は誰もが安心して食生活を送れるよう、アレルギーのある人でも食べられるパン作りなどに励む。アレルギーの子を持つ一人の母親として「同じ境遇の人たちの力になりたい」と話す。(横井武昭)

 金沢市大手町のカフェ「ロサンゼルス」で、小麦粉や卵などアレルギーを引き起こす特定原材料を使わない米粉パンの試食会が十二日開かれた。カフェは県産業創出支援機構の助成を受け、昨年秋から米粉パンの開発する。本多さんらアレルギーを持つ子の母親らも加わり、試作をしている。

 米粉や菜種油などの材料を使い、焼き方なども工夫して商品化を目指す。「子どもがパンを選んで食べられるぐらい種類を増やしたいね」。本多さんは母親らとそう語り合った。

 本多さんの小学二年の長男、優真君(8つ)は生後六カ月の時、調理中に小麦粉がかかって全身に発疹が出た。慌てて病院に行くと、小麦と卵、乳製品にアレルギーがあると診断された。「ショックでした。私のせいでこうなったのかもと申し訳なくて自分を責めた」

 小麦などを摂取すれば、腹痛やじんましん、ひどい咳などの症状が出る。学校給食で食べられないものが出る時は、米粉パンなどを作って持たせている。

 登校や外出時には、症状を一時的に和らげる自己注射薬を常に持ち歩く。「万が一、給食やお菓子に表示ミスがあって何か入っていたらどうしようとか、いつも心配している」

 アレルギーの子を持つ親が設立した患者会「ももたろう倶楽部」に参加し、励まされて次第に前向きに。「私も同じ悩みを持つ人たちの力になりたい」。今は、県内のアレルギーサークルのメンバーが集まる会「るみえ〜る」の代表として、交流や情報交換に取り組む。

 アレルギー対応の飲食店を紹介する「食のバリアフリーマップ」作りも活動の一つ。外食を楽しんでもらおうと、特定原材料を使わない店や相談すれば別の材料に替えてくれる店などを探した。金沢市内の二十三店を載せたマップは、今月完成する。

 本多さんは思う。「お母さんたちは周りから『アレルギーって言っても、好き嫌いと同じでしょ』と言われることもある。正しい知識を知って、理解してもらうところから始めたい」

石川テレビで今夕特集

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材し、共同報道企画「守る」を隔週で、連載しています。「紙」と「映像」という異なったメディアを通じ、現代の問題を浮き彫りにします。

 第1部「子どもを守る」の石川テレビの特集は「石川さんみんなのニュース」で、15日午後6時25分ごろから放送する予定です。

 

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