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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第1部 子ども】夢ない少年 今は歌手に つらい時 自分信じて

天月さんの話に耳を傾ける児童=21日、金沢市東浅川小で(小坂亮太撮影)

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 いじめがあるから、学校に行きたくない。得意なことも、将来の夢もない−。インターネットの「ニコニコ動画」などを通じて人気歌手となった天月(あまつき)さんもそんな子どもだったという。思春期に問題に直面し、苦しみ、悩んだら、どう乗り切ればよいのか。天月さんの助言はシンプルだ。「自分を信じよう」(小坂亮太)

 二月二十一日、天月さんは石川テレビ放送の仲介で金沢市東浅川小学校を訪れ、五、六年生十二人に、特別授業を行った。「学校で嫌なことはたくさんあった。学校に行きたくないと思ったことも。その一つ一つが自分を成長させてくれた」。思い返せば、そうした経験は「かけがえのないもの」と思えるという。

 授業後、六年の福島悠真(ゆうま)君(12)は「有名人も子どものころ、悩んでいたと知った。小学校のころと将来は全く違うものになるんだと思えた」と話した。ほかには、「中学で困ったことがあったら、天月さんのような考えで頑張りたい」「つらいことを、乗り越えられるアドバイスをくれた」などという感想があった。

 天月さんは「つらい時期を自分の力だけで乗り越えたわけではなく、時間が解決してくれた」と言う。乗り越える過程で出会ったのが、ネット上の生放送や動画だった。テレビ局を介さず、個人の力だけで自己表現をする人たちが、とても刺激的だった。

 高校生のとき、「ニコニコ動画」の「歌ってみた」というコーナーに自分が歌う動画を投稿した。視聴者からコメントがあり、「楽しいと思えて、試行錯誤をしながら活動を続けると、世界が広がった」。

 聴く人に癒やしを与える高音の歌声が人気となり、二〇一四年にはアルバムを発売し、歌手としてメジャーデビューした。今では、舞台俳優や声優も務める。

 「家を建てる人、花を育てる人。社会には、あらゆる物事に関わる仕事がある。誰にでも、きっと何か自分にかみ合うものがある」

 無理に頑張らなくていい。焦って夢を見つけなくていい。自分自身、目指して歌手になったわけではないから、そう思う。「後から人生は変えられる。今の僕は、楽しんで人生を歩んでいます」

石川テレビで今夕特集

 北陸中日新聞は石川テレビ放送と「守る」という言葉をもとに取材し、共同報道企画「守る」を隔週で、連載しています。「紙」と「映像」という異なったメディアを通じ、現代の問題を浮き彫りにします。

 第1部「子どもを守る」の石川テレビの特集は「石川さんみんなのニュース」で、1日午後6時25分ごろから放送する予定です。

 

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