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「守る」北陸中日・石川テレビ共同企画

【第1部 子ども】ネットトラブル防止 判断力と対応力育んで

金沢星稜大の村井万寿夫副学長(左から2人目)が見守る中、意見を書く生徒たち=金沢市野田中で

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 インターネットを使った会員制交流サイト(SNS)の書き込みや動画の拡散による暴力やいじめ、トラブルをどう防げばよいのか。金沢市野田中学校では、生徒たちに特別授業が行われた。(横井武昭)

 先月、子どものネットトラブルに詳しい金沢星稜大副学長の村井万寿夫(ますお)教授(教育学)が野田中の二年生約二百三十人に、こんな質問を投げかけた。

 「BさんとLINE(ライン)をしていて、Cさんの写真を送っちゃった。大丈夫かな−。Aさんから、こんな相談を受けたら、あなたはどうする?」

 実は、BさんとCさんは関係が悪い。それなのに、無断で写真を送ってしまい、Aさんは心配している。全員、クラスメートだ。

 生徒たちはグループに分かれて話し合い、さまざまな意見が出た。

 「AさんとCさんの仲が悪くなっても、Aさんの責任」(自己責任だから放っておく)

 「Aさんと一緒に、Cさんに写真を送ったことを伝える」(やったことを告白し、一緒に解決策を探る)

 こんな意見もあった。「BさんとCさんを仲良くさせる」。おおもとの問題を解消させようという大胆な考え方だ。これには、村井教授も「それは思わなかったわ。よい考えやなあ」と驚いた。

 議論の後、岡元恵里樹(えりな)教諭(35)は生徒たちに呼び掛けた。「送られた人がどんな気持ちになるか考えて。興味本位ではなく、他の人からどう見えるか、いろんな人の立場に立って行動することが何より大切です」

携帯・スマホ所持増 「学校と家庭連携を」

 石川県には、原則として小中学生に携帯電話を持たせないよう保護者が努める条例がある。だが、県教委による2017年1月の調査では、携帯電話・スマートフォンの所持率は小学6年が約23%、中学1年が約39%。12年12月の調査(小学6年は約12%、中学1年は14%)と比べて増えている。

 岡元教諭は「教員や保護者の目の届かないところで、子どもがトラブルに遭うのが怖い。生徒からの相談が増えている」と話す。野田中では16年度は1回だけだったSNSの危険性などを教える特別授業を、17年度は3回に増やした。

 約束を守り、人の嫌がることをしないよう教える。例を挙げて質問し、自ら考えさせる。村井教授は「野田中のような取り組みで、子どもたちはネットにおけるコミュニケーション能力を養うことができる。学校と家庭が連携し対応力や判断力を身につけさせる。それが子どもを守ることにつながる」と話している。

石川テレビで今夕特集

 北陸中日新聞と石川テレビの共同報道企画「守る」第1部・子どもを守る〜SNS編〜の石川テレビの特集は、1日午後6時14分〜7時の番組「石川さんみんなのニュース」で放送します。

 

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