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記者コラム 窓

守れる命

 学校に行かなくていい夏休みがずっと続いてくれれば−。そう願っていた中学三年のころ。クラスメートから無視され、教室には居場所がなかった。登校をしぶって部屋に引きこもったが、「行かなきゃだめだ」と叱る両親。毎朝、スクールバスに向かう時の足取りは重かった。

 ようやく訪れた夏休み。一カ月間は苦痛から解放される思いだったが、休みが終わりに近づくと憂鬱(ゆううつ)になった。

 休み明けの八月下旬から九月上旬は、子どもの自殺が多くなるとされる時期。深刻な状況から、子どもからの相談を受け付ける自治体が増えていると聞く。中学生のころだった十年前には、なかった動きかもしれない。こうした動きが多くの子どもに伝わってくれれば、守れる命は増えるはず。 (田中美知生)

 

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