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記者コラム 窓

祭りの伝統

 縦四メートル、横六メートルの障子紙いっぱいに描かれた武者絵は豪快だったが、繊細な表現が目に留まった。「髪の毛が一本一本、細かくてすごいね」。声を掛けると、緊張気味だった表情が緩み、黒い和紙を細く切って一枚一枚貼り付けているのだと教えてくれた。

 能登町鵜川で二十五、二十六の両日に行われた「にわか祭」の数日前、にわかと呼ばれる奉灯に武者絵を描く能登高校二年の竹口陽平さん(17)を取材した時のことだ。はにかんだ笑顔が印象的だった。

 祭り当日「ヤッサイ」と先頭でにわかを引く竹口さんは別人のように勇ましかった。地域は人口減少で引き手が少なくなる中「祭りは血が騒ぐ」と語る姿は頼もしかった。

 江戸時代から続く祭りはこうして若者を引きつけ受け継がれていくのだと目の前で見た気がした。 (加藤豊大)

 

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