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記者コラム 窓

登山道の優しさ

 白山の夏山開きの取材で、人生初の登山に挑戦した。同じ山小屋に泊まった常連さんに聞くと、今回登った「砂防新道」は比較的狭い部分があるという。確かに。特に標高二千メートル付近の黒ボコ岩の直下は、つづら折りの狭い道が続く。足幅ぎりぎりの雪道のすぐ横は、絶壁。高所で足場は悪く、ひとつ間違えれば確実に大事故につながる。

 だからこそ、だ。「こんにちは」「どうぞお先に」「お気をつけて」。登山者はすれ違いざま、積極的に声を掛ける。危ないと思えば、すぐ道を譲る。いたわる言葉もよく耳にした。なるほど、自然と相手を気遣う優しさが、登山道にはあるかもしれない。

 人々の温かさに支えられ何とか踏破した記者が翌日、人生最大の全身筋肉痛にもん絶したことは余談…。 (篠原麻希)

 

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