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記者コラム 窓

交通事故

 「私たちにとってみれば殺人と同じです」。交通死亡事故の公判で、被告に対する遺族の意見陳述が読み上げられた。被告は顔を上げられなかった。ハンカチで覆い、涙を流し続けた。

 金沢地裁であった二つの事故の裁判を取材した。遺族に話を聞く機会もあった。愛する家族を突然失った悲しみ、悔しさが言葉の端々から伝わり、うなずくことしかできなかった。

 加害者となった運転手にも、かけがえのない命を奪ったという事実が重くのしかかる。被告の一人は公判で「なぜちゃんと注意しなかったのか、本当に後悔している」と声を落とした。

 少しの気の緩みが、互いを、そして互いの家族や友人、多くの人を傷つけ、苦しめる結果を招く。誰もがどちらの立場にもなり得ることを、心にとどめたい。 (小坂亮太)

 

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