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記者コラム 窓

日常の風景

 行きつけの喫茶店。いつものようにランチ定食を注文すると、マスターから突然聞かれた。「あそこって三百メートルもありましたっけ」。すぐにピンときた。数日前、本紙企画「私的ほくりく百景」で掲載していた小松市中心部の昭和初期の町並み。そこで紹介したある町内で町家が並んでいる距離だった。

 間違いの指摘かと思い地図を使って測ったことを慌てて説明しようとする記者に、マスターは笑顔でこう続けた。「私たちにとってはただの古い町並みにしか見えませんがね。でも外の人の目線が大切なんですよ」

 住む人にとって当たり前の風景。それが外から来た人には珍しい景色であることはままある。「また小松のいいところを見つけてください」。カウンター越しのマスターの言葉にその思いを新たにした。 (谷大平)

 

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