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記者コラム 窓

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 名前と記憶。ヘブライ語でそんな意味の名が付けられたイスラエルの国立施設「ヤド・ヴァシェム」。ホロコーストの犠牲者を悼み、後世に伝えている。

 人々の苦難を象徴するかのように、コンクリート打ちの展示室をジグザグに進むと、最後の部屋に行き着く。ドーム状の天井に無数の顔写真。ほほ笑みかける若い女性、精悍(せいかん)な顔つきの若者、幼い子どもたち。犠牲者の生きた証しに圧倒されると同時に、亡くなった人々の記録を残し、伝えることの意味を意識させられる瞬間だった。

 ホール内を囲むように配された棚には数百万人分の犠牲者の名や人となりを記したファイルが収められていた。今も記録の収集作業は続く。目が行ったのは新たなファイルを収めるために残された棚の空いたスペースだった。 (武藤周吉)

 

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