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記者コラム 窓

鞍月の塔

 手持ちの資料を風呂敷で包み、行き交う職員たち。県議会が開かれている際は県庁のお決まりの風景だった。風呂敷は紙袋やマイバッグになっていた。

 十数年ぶりの県庁回りになった。廊下は省エネなのか、消灯されていることが多い。どの階も同じ造りということもあって、方向感覚が利かない。薄暗がりを迷うような感覚だ。各課の部屋は広く入り口から課長らの机まで距離がある。気軽に入り、話し掛けるのもはばかられる。

 二〇〇一年に始まった小中高生向けのグッドマナーキャンペーンが続いているのを知って、ホッとした。職員の心配をよそに電車に乗り込み、高校生に気さくに話し掛けていた当時の教育長の顔が浮かぶ。人間味のある取材がどれだけできるのか。「鞍月の塔」をさまよい歩いている。

  (沢井秀和)

 

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