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加賀の千代

茶の花や此夕暮を咲のばし

 「はいかい松の声」他所収。季語は「茶の花」(冬)。「秋分を過ぎ、冬になると昼間が短くなって、午後ともなると日差しに暮色を感じるのが早くなる。夕暮れの中、五弁の楚々(そそ)とした白い小さな花がやや下向きに咲き、そこだけには明るさが残っている」との意。茶の花は白色五弁で、中心に金色の芯を多数持ち、芳香を放つ。茶は生け垣にもよく植えられていて、清楚(せいそ)な花は茶道にふさわしいとされる。茶の花の明るさが日の暮れるのを延ばしているということを<夕暮を咲のばし>と表現したのは巧みである。

 (俳文学会員・山根公)

 

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