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加賀の千代

隣との挨拶いらぬ落葉哉

 真蹟。季語は「落葉」(冬)。「隣家の庭からカキかもしれない、ケヤキかもしれない落ち葉がハラハラと散り、こちらの庭で勝手に舞っている」との意。晩秋から冬にかけて、あらゆる落葉樹が葉を落としてしまう。いろんな木の葉の散り落ちた様が落ち葉である。落ち葉はかき寄せて掃除し、落ち葉だきをすることもあるだろう。挨拶(あいさつ)なしでこちらの庭に入ってきて、隣家同士でも何の木の葉か分からないものが落ち葉である。人と自然が一体となった中で老境にある千代が詠んだ句とすれば、寂しさが伝わってくる。

 (俳文学会員・山根公)

 

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