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加賀の千代

十六夜の闇をこぼすや芋の露

 「千代尼句集」所収。季語は「十六夜(いざよい)」「芋の露」(秋)。「今夜は十六夜で少し月の出が遅い。その月を待つしばらくの宵闇の間に里芋の露が風もなくこぼれ落ちた」との意。<十六夜>は旧暦八月十六日の夜、あるいは、その夜の月を指す。「いざよい」はためらうという意味の「いざよふ」からの呼び名で、前夜の名月よりも遅い時刻に昇ってくるのでこのように呼ばれる。<芋の露>は里芋の広葉に生じた露の玉のこと。芋畑で露が足を濡らしたのだろうか。この句は月を待つ間の端的な事象をとらえた感じの佳句である。 (俳文学会員・山根公)

 

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