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加賀の千代

朝顔に釣瓶とられてもらひ水(上)

 「千代尼句集」他所収。季語は「朝顔」(秋)。「朝、起きて井戸端に行くと、つるべの縄に朝顔のつるが絡みついていて、涼しげな花も咲いていたので水をくむことができない。絡んだつるを引きちぎって水をくむ気になれず、水は近所の家からもらって間に合わせた」との意。釣瓶は縄につるして井戸の水をくみ上げる桶のこと。句切れは<もらひ水>。<とられて>でもいったん切れる。釣瓶に朝顔のつるが絡んだのを見て<釣瓶とられて>と表現したことに最初の趣向があり、それに対して<もらひ水>としたことに次の趣向がある。

 (俳文学会員・山根公)

 

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