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加賀の千代

行秋やひとり身をもむ松の声

 「千代尼句集」所収。季語は「行秋(ゆくあき)」。「厳しい冬が訪れようとしている加賀平野。松任と金沢を結ぶ北陸街道の松並木にごうごうと北風が吹きすさび、老松が身もだえして泣き叫んでいるように激しい音をたてている」との意。行秋は秋が過ぎようとしている頃の季節をいう。去りゆく秋を惜しむ思いがこもり、深まる秋に寂しさを感じる言葉。この句からは千代の心の寂しい叫びが聞こえるようにも思われる。千代の胸に次第に根をはっていったのは、一切の人の悲しみや苦しみを救おうとする仏の教えである。 (俳文学会員・山根公)

 

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