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加賀の千代

はからずも琴きく雨の月見哉

 手紙。季語は「月見」(秋)。「名月をめでる中秋。知人に招かれた月の客(月見をする人)が座敷の縁側に面して、団子、枝豆、柿、酒などを供え、ススキを花瓶に立てて、主役の月が出てくるのを楽しみに待っていた。ところが、夕方から曇り空だったが、夜になると雨が降ってきて、月が見えない月見になってしまった。そこで女性主人は月の客に琴を演奏してくれた」との意。はからずも雨の月見となってしまい、残念だとの思いが、即興の琴の音を聴いているうちに、いつしか和んできたという心の動きを詠んだ句である。

  (俳文学会員・山根公)

 

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