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加賀の千代

蛤の城あと高し雲の峰

 草稿。季語は「雲の峰」(夏)。「空中に樹木や家屋、蛤(はまぐり)の城などが映って見える珍しい蜃気楼(しんきろう)を堪能した。さらに上空には雲の峰が見えた」との意。蜃気楼は大気の温度差で光が屈折し、伸びたり、反転したりした遠方の風景の虚像が見える現象。<雲の峰>は夏を代表する積乱雲。青空に白く大きな雲が垂直にむくむくと盛り上がる形から入道雲といい、山並みのように雲が並ぶ威容から雲の峰という。千代は若いころから富山県魚津市方面の俳人と交遊があり、富山湾で蜃気楼を見る機会があったのだろう。

  (俳文学会員・山根公)

 

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