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加賀の千代

花もどり見人なき里の夕日かな

 真蹟。季語は「花」(春)。「桜の名所を訪ねた。行きは心を弾ませて先を急ぎ、ある村里を足早に通り過ぎた。帰りは身も心も疲れてゆっくり歩いた。すると行きは何も感じず通り過ぎた村里で、夕日を受けてきれいに咲き誇る桜の一帯が目についた。村里には花見客はいなかったが、ふわりと花びらが舞い踊る春爛漫の薄紅トンネルがあった」との意。<見人(みて)なき里の夕日かな>と叙して「見事な桜に夕日が差し、静かに日が暮れようとしている。花見と騒ぐ人情の陰に美しい花がある」との意を含めての句である。 (俳文学会員・山根公)

 

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