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加賀の千代

出かかりて都はなれぬ柳かな

 真蹟。季語は「柳」(春)。「春を感じながら京都を知り、京都に触れ、京都に学ぶなど充実した日々を過ごし、故郷松任に帰る。憧れの地を去るのは後ろ髪引かれる思いがする。町の端にある目が覚めるような線の細やかな柳の葉はまことに美しいが、都を遠ざかるにつれて、目に映る柳の姿はどんどん小さくなっていく」との意。都に残る柳に<都はなれぬ>と恨む感懐がこの叙法となったもので、都への決別の情が込められた佳句である。千代は数回京都を旅しているが、この句は一七六一(宝暦十一)年、五十九歳の時の作品。

  (俳文学会員・山根公)

 

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