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加賀の千代

ころびても笑ふてばかりひひなかな

 「はしの松」所収。季語は「ひひな」(春)。「桃の節句(三月三日)を迎えて内裏びな、官女びな、五人ばやしのひな壇にはきらびやかなひな人形が飾られ、どの人形もにっこり笑っている。一つの人形が転がっているのを見つけ、すぐに起こしてやったが、その人形の顔もにっこりとほほ笑んでいる。笑ってばかりである」との意。ひひなはひな人形のこと。ひな人形を擬人化し、句を詠んでいる。人形だから転んでも表情が変わらないのは当たり前だが、人間も喜怒哀楽の経験がない幼い時期にはひな人形と同じようなことがある。

  (俳文学会員・山根公)

 

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