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加賀の千代

梅が香や何所へ吹かるる雪女

 「千代尼句集」他所収。季語は「梅が香」(春)。「余寒が厳しい朝、梅の香りも一層清らかで、すがすがしさに満ちた感じになった今、雪の精霊ともいわれる雪女はどこにかき消えてしまったのでしょうか」との意。雪女は雪が降る夜に現れる妖怪で「雪女郎」「雪女房」「雪婆」ともいう。江戸時代の俳句作者たちの間では雪女をただの雪のように詠むことが流行したようだ。春の訪れとともに梅がほころび始め、雪女の幻もどこかへ消えてしまったと、長い冬から解放され、ほっとしている気持ちを詠んだ句である。

  (俳文学会員・山根公)

 

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