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加賀の千代

初雪や麦の葉先を仕廻かね

 「芭蕉林」所収。季語は「初雪」(冬)。「麦は晩秋に種をまくのだから、初雪が降るころにはまだ、五、六センチぐらいにしか伸びていない。短い葉先さえ隠すことができない程度でしかない初雪だ」との意。大地の産毛のように生えた麦の葉に、この冬、初めて降る雪がささやきかけるように降ってくる松任町近郊の田畑のありさまを詠んでいる。麦は晩秋まき。四月半ばに九センチほどの花穂を直立させる。麦の穂は五月から六月にかけて実り、黄熟する。一七六三(宝暦十三)年、朝鮮通信使節に献上した二十一句の次点の一句。  (俳文学会員・山根公)

 

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