トップ > 石川 > 加賀の千代 > 記事

ここから本文

加賀の千代

ころぶ人を笑ふてころぶ雪見哉

 「はいかい松の声」所収。季語は「雪見」(冬)。「二、三人の友達と語らいながら松任町近郊の雪道を歩いている。先を行く一人が雪に足を取られて転んだ。その慌てぶりがおかしいと大笑いしたとたん、自分も転んでしまった」との意。雪が降り積もった後の晴れ間、親しい友人と雪道を歩くことも冬の楽しみの一つ。転んでしまった同士が朗らかに笑い合う声が聞こえてくるようだ。読んでいる人間も自然と笑ってしまうような人間的な句である。雪見の情趣がおのずから現れ、明朗な千代の一面もうかがわれる句である。 (俳文学会員・山根公)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索