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加賀の千代

けふばかり背高からばや煤払

 「千代尼句集」所収。季語は「煤払(すすはらい)」(冬)。「新年をすがすがしく迎えるために台所のすすや部屋のほこりを取る。年末の大掃除の今日だけは背が高いほど作業がしやすい。すす払いをして家の内外を清めた」との意。中肉中背の千代は他人に手伝いを頼まず、家のすす払いをしたのだろう。この句は千代が自らをユーモラスに詠んだことが面白い。きつい仕事に文句を言うのではなく、楽しく笑い飛ばしてしまう生活感があふれ出ている。漫画のように体験や現実を写生的に詠んだ句である。すす払いの日は十二月十三日。

  (俳文学会員・山根公)

 

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