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加賀の千代

のちの月始めてせばきいろり哉

 「千代尼句集」所収。季語は「のちの月」(秋)。「今宵はのちの月。松任の夜はもはや寒いくらいに冷えてくる。今夜で今年の月見も終わりかと、名残惜しく思われるからでしょうか、誰もかれも暖かいいろりの側に寄ってきたので、急にいろりの周辺が狭くなったように感じられた」との意。<のちの月>は陽暦では十月半ば。この夜、細く開けた障子から差し込む月の光は冴えわたり、収穫期の栗、豆を供えたのであろう。いろりを囲んでの世間話が和やかさを増し、親しみを覚えるようになるのも<のちの月>のころからである。

  (俳文学会員・山根公)

 

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