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加賀の千代

木からもののこぼるる音や秋の風

 「千代尼句集」他所収。季語は「秋の風」(秋)。「部屋で一人、針仕事をしていると、庭の木から何かがはらはらとこぼれ落ちる音が、かすかに聞こえる。からまっている木の枝の間を抜け、高い所から落ちてきた枯れ葉の音だろうか、それとも木の実が転げ落ちる音だろうか。秋の風に触れてこぼれる音である」との意。この句は枯れ葉、木の実などが<こぼるる音>と<秋の風>がぴったりとはまり、聴覚を通じて深まる秋の夜の閑寂さを表現した佳句である。千代は寂しい風である<秋の風>の句を七句詠んでいる。

  (俳文学会員・山根公)

 

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