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加賀の千代

秋風の山をまはるや鐘の声

 真蹟。季語は「秋風」(秋)。「大聖寺川の清流を隔て東に松山、西に薬師山を望む山間に山中温泉がある。温泉に入った後、つれづれに薬師山の周辺を歩いた。山の雑木に吹き渡る秋風の音とともに薬師堂の鐘が鳴り響いた」との意。この句には「やくしに時をうつし」と前書きがある。薬師山の高台には「薬師さん」と親しまれている薬師堂(現医王寺)があり、温泉守護仏として薬師如来をまつる。千代が薬師堂を参詣した時の句。<秋風>は涼しく心地よい風だが、古来より、一抹の哀しさ、うら寂しさといった意が込められている。

  (俳文学会員・山根公)

 

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