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加賀の千代

朝がほや宵に残りし針仕事

 「はいかい松の声」所収。季語は「朝がほ」(秋)。「昨夜仕上げようと思った針仕事が間に合わず、縫い差しのまま、部屋に散らかっている。寝不足のせいで眠い目をこすって雨戸を開けたとたん、目が覚めるような朝顔の花が咲きそろっていた」との意。日常生活で心の隅に気掛かりな縫い物などのことがあっても、咲いた朝顔など自然に対する興趣を忘れていない千代の姿がしのばれる。

 山上憶良は「万葉集」で<萩の花 尾花葛花 なでしこが花をみなえし また藤袴朝顔が花>と七種の秋の野の花を詠んでいる。

  (俳文学会員・山根公)

 

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