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加賀の千代

ゆふがほや都にも聞く高笑ひ

 「はいかい松の声」所収。季語は「ゆふがほ」(夏)。「夕やみが迫る頃、夕顔棚の下、あるいは夕顔が咲いている家の中から家族の笑い声が漏れ聞こえてくる。男性の笑い声にまじり、女性の遠慮のない高笑いを耳にし、珍しいと奇異に感じた」との意。教養のある女性が大声で笑うのは軽薄とされ、慎むべきものとされてきたものだ。だが、この句では家族だんらんのひととき、自然と出てくる笑い声はいくら洗練された都会であっても遮ることができないという千代の思いがうかがえる。千代が京都を旅し、町はずれを通りかかった際の句。

  (俳文学会員・山根公)

 

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