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加賀の千代

若くさや帰り路はその花にまつ

 「菰一重」他所収。季語は「若くさ」(春)。「若草が萌え出るころ、旅ゆくあなたの姿は若草にも似て明るく希望に膨らんでいることを感じさせる。しばしの別れだが、諸国を行脚して加賀国に帰るころには若草が花を咲かせ、あなたの元気な姿を待っている」との意。この句には「既白法師あづまの方へ赴き給ふをことぶきて」と前書きがある。既白法師への餞別(せんべつ)句であり、旅人の安全を祈る心が込められている。飾り気のない表現ながら<花>が明るい希望を含んでいて、胸いっぱいの熱い心が伝わってくるようだ。 (俳文学会員・山根公)

 

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