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加賀の千代

拾ふものみな動く也塩干潟

 「千代尼句集」所収。季語は「塩干潟」(春)。「砂浜が遠くまで干上がり、人々は待ちかねたように干潟に出てアサリ、ハマグリ、マテガイなどを掘っている。潮だまりには魚、カニ、エビもいて、潮干狩りの獲物は動くものばかりだ」との意。陰暦三月三〜七日ごろを大潮、十日ごろを長潮といい、このころが一年で最も潮の干満が大きい。小さな熊手で貝などを掘り出すが、水も温み、素足に触れる砂の感触も心地よい。海辺の小さな命に満ちた情景を<拾ふものみな動く也>と表現し、潮干狩りの様子を生き生きと詠んだ句である。

  (俳文学会員・山根公)

 

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