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千代女の謎

俳人が選んだ名句 ベストテンを教えて(下)

 (前回からのつづき)(10)「朝顔や宵に残りし針仕事」「福わらや塵さへ今朝のうつくしさ」「月の夜や石に出て啼くきりぎりす」「身に添うてひとりひとりの寒さ哉」。千代女の作品には、生来の細やかな感覚が活かされた清新な句も少なくなく、女性らしい魅力的作品も多い。「落鮎や」の句は率直な表現が成功して「おそろしき」の措辞には、女性的な口吻も感じられ、悲愴感がより率直に伝わってくる。「福わらや」の句は藁の中のちりに目をつけるところに女性的な細やかさがある。また、「里の子の」の句は、白い膚と桃の花の取り合わせが美しい。 (俳文学会員・山根公)

 

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