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がん治療と仕事 両立を考える 金沢でセミナー 企業が事例発表

がん治療と仕事の両立に向けた取り組み事例などを発表する登壇者=金沢市鞍月の県地場産業振興センターで

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 がん治療と仕事の両立セミナーが六日、金沢市鞍月の県地場産業振興センターであり、約百三十人が参加した。治療しながら勤務ができる制度を積極的に導入している企業や病院関係者らが患者の社会復帰や働きやすい職場環境づくりについて話し合った。

 がんは、医療技術の進歩で生存率が伸び、「長く付き合う病気」に変化してきた。石川労働局によると、全国でがん治療をしながら仕事を続けている人は三十二万人以上いる。

 シンポジウムでは両立支援を行っている企業が事例を発表。ベアリング用ローラーを造る能美市の東振精機では二〇一四年に製造部門で働く四十代の男性ががんを発病。当初、男性は退職を考えていたが、面談を繰り返して復職プランを作成。最初は体の負担を考えて事務職での半日勤務から復帰してもらうなど、産業医らとの相談を重ねながら勤務時間の調整を行い、三年後には製造部門に戻ることができた。

 一方、金沢大病院の地域医療教育センターの島上哲朗特任教授は、同病院でがん患者からの相談件数は少ないとし、「まだ医療機関では就労の相談がしやすい雰囲気ではなく、改善が必要だ」と述べた。

 主治医と患者、企業との調整役を担う両立支援コーディネーターの小矢田由希さんは「一番大事なことは受け入れる雰囲気づくり。新たな制度をつくることも大事だが、両立に向けて今ある制度をどう生かしていくか考えていくことも一つの道だ」と呼び掛けた。

 一二年に乳がんの手術を受けたタレントの麻木久仁子さんによる講演もあった。 (蓮野亜耶)

 

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