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「あえのこと」の巻 はじまり はじまり〜 輪島 園児に紙芝居披露

農耕儀礼「あえのこと」を紹介する紙芝居を読む高名由美子さん(右)=輪島市河井町で

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9日行事控え 「伝統知る入り口に」

 能登地方の文化継承に取り組むボランティア団体「日本の心・新たな創造会議」(輪島市)は五日、海の星幼稚園(同市河井町)で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の農耕儀礼「あえのこと」を紹介する紙芝居を披露した。奥能登各地で九日に営まれるのを前に、園児約六十人は一足先に地元の伝統行事と親しんだ。(田井勇輝)

 あえのことは、毎年十二月五日に農家が田んぼにいる目の見えない神様を自宅に迎え入れ、休息を取ってもらい、翌年二月九日に再び田んぼに送り出す豊作祈願の習わし。団体は五年ほど前に紙芝居を作り、二〇一七年にはオランダで公演した。

 団体メンバーの高名(たかな)由美子さん(60)=輪島市鳳至町=が儀礼の一連の流れや特徴を伝える紙芝居を読んだ。農家が神様を田んぼに送り出す最後の一こまでは「暑い日も寒い日も田を守り、お米を豊かに実らせてください」と締めた。園児は集中した様子で絵を見つめ耳を傾けた。実際のあえのことを撮影した写真八枚も展示した。

 年長児の黒氏雅鷹(くろうじまさたか)ちゃん(6つ)は「面白かった。ご飯をたくさん食べたくなった」と話した。団体が市内の保育施設や学校で紙芝居を披露するのは初めて。高名さんは「地域の子どもたちにとって伝統文化を知る入り口になればうれしい」と笑顔だった。

 団体はこの日、「耳をすまそう」とテーマに幼稚園を訪問。メンバーの高岡関野神社禰宜(ねぎ)の酒井晶正さん(60)=富山県高岡市=は園児と紙製オカリナを作り、声楽家の仲谷響子さん(35)=輪島市新橋通=は美声の出し方を教えた。

 

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