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赤井にんじん 復活の一歩 能美 障害者支援施設と農家

収穫された赤井にんじん=能美市赤井町で

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今年から本格生産、初収穫

 能美市宮竹町の障害者就労支援施設「一歩」と地元農家が、姿を消しつつある市の伝統野菜「赤井にんじん」の生産に挑んでいる。二十七日は同市赤井町の畑で二百本を収穫。「一歩の赤井人参(にんじん)」としてブランド化し、伝統野菜の復活、生産拡大と施設利用者の所得向上につなげたい考えだ。(吉野淳一)

 赤井にんじんは、赤井町を中心に栽培されてきたニンジン。強い甘みと香りが特徴だ。明治中期から昭和中期にかけて産地周辺で流通。市場評価は高かったが、栽培の難しさから生産農家が減っていった。現在は、一部の農家が自家用に栽培するにとどまっている。

 一歩は、地元農家から種を分けてもらい、今年から本格的な生産に乗り出した。七月に、赤井町の畑一ヘクタールに利用者らが種をまいた。畑を管理する荒田正信さん(73)によると、栽培のポイントは松葉と竹から作った堆肥。害虫が寄り付かないため無農薬栽培ができ、元気よく育つという。

 初収穫となったこの日は利用者ら七人が参加し、二十〜四十センチほどの赤井にんじんを次々に引き抜いた。十二月三日から施設内のカフェ一歩で販売する。カフェでは赤井にんじんをジューサーで調理したジュースを二百五十円で販売する。

 荒田さんによると、収穫期は来年三月ごろまで。雪が積もると糖度が増し、よりおいしくなる。今季は一万本の収穫を見込む。荒田さんは「赤井にんじんは焼いて食べるといっそう甘みが感じられうまい。カレーに入れてもしっかりとニンジンの味がする」と話す。

 現在、東京都内のホテルなどと商談中で、うまくいけば今後、全国に広まっていく可能性もある。一歩理事長の山内孝志さんは「今後も生産を増やしていく。ゆくゆくは、赤井にんじんが市のPRにつながってくれれば」と期待する。

 

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