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石川

町家暮らしの気分に 東山・一棟貸しゲストハウス

(上)一棟貸しのゲストハウス。金沢城や兼六園、近江町市場も徒歩圏内だ(中)2階和室は真っ赤な壁に。日本家屋の趣を大切にしながら、天井やふすまにもこだわっている(下)玄関から入ってすぐの居間=いずれも金沢市東山3で

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築100年を改修/細部にこだわり

 国が定める伝統的建造物の保存地区で観光客が集う金沢市東山に今秋、一棟貸しのゲストハウスが開業した。築百年の木造住宅を改修した金沢町家。建具一つにもこだわり、職人の技をちりばめた。手入れされた坪庭、九谷焼の器…。「泊まるではなく、暮らす。そんな空間に」。徹底した本物志向。それがオーナーの思いだ。(前口憲幸)

 茶屋文化を継ぎ、江戸時代後期や明治の建物が残る東山の一角。国の登録有形文化財の浅野川大橋のすぐ近く。半径一キロ以内に金沢城や兼六園、近江町市場がある。「金沢をとことん知る拠点に。東山の個性に磨きをかけるお手伝いがしたい」。オーナーで不動産業の坂上公祥(こうよう)さん(53)=同市窪=は、歴史と文化を色濃く残す町並みにほれ込む。

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 玄関先の暖簾(のれん)の文字は「ひがしやま 祥、」。一、二階を合わせても二十坪ほどだ。この小さな宿を一組限定で丸ごと貸し出す。ゲストハウスと言えば、相部屋で格安、交流スペースを備えたにぎやかなイメージもあるが「祥、」での過ごし方は、ひと味違う。

 日本の住文化を象徴する造りが目を引く。和風文様を描く格子戸に、きめ細かな塗り壁などは「心を込め、隅々まで手を抜かずに丁寧に仕上げた」と坂上さん。一階の十畳の居間には大窓があり、白石を敷いた坪庭にはモミジが映える。

 キッチンでは本格的な調理が可能。「近江町市場で買った新鮮な食材で多彩なメニューを楽しめるように」との配慮がある。大小の皿、コーヒーカップなどは九谷焼で統一。部屋の雰囲気を落ち着かせるため、県外から気に入った和風アンティークの家具を仕入れるこだわりようだ。

 一方で、二階の和室の壁は真っ赤にするなど「旅気分を大切にするような演出」も。決して忘れない思い出づくりを意識した。坂上さんは「地域にとけこむからこそ、実感する魅力がある。急ぎ足ではなく、ふと立ち止まって金沢の旅を満喫してほしい」と話した。

 ひがしやま 祥、 木造瓦ぶき2階建て。定員6人。予約は2人からで、宿泊料金は平日1人1万7500円。曜日や利用人数で料金は変動し、例えば5人なら平日1人1万円(いずれも税込み)。利用は中学生以上。年中無休。金沢市東山3の1の26。(問)076(282)7778

 

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