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ウルシ育成 輪島に根付け 市民団体・山作り委 苗植樹始める

ウルシを育てる注意点を説明しながら苗を植える中山治さん=輪島市水守町で

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目標1000本「一大産地に」

 輪島市でウルシの育成を目指す団体「漆の山作り委員会」が八日、同市水守町の畑で、ウルシの苗の植樹を始めた。今週中に市内各地に計五十本を植える予定で、中山治会長(57)=同町=は「日本一の漆器産地を、日本一の漆の産地にする第一歩。目標は千本だけど、まずは五十本を大切に育てていきたい」と意気込んでいる。(関俊彦)

 地元の伝統工芸「輪島塗」の職人でもある中山さんは、日本有数の漆産地である岩手県二戸市浄法寺町を毎年訪れており、輪島市でもウルシを育てたいと、二年ほど前に浄法寺町の知人に苗の育成を依頼。今年四月に団体を立ち上げ、全国から寄付金を募ったり、ウルシの育成方法を研究したりして準備してきた。

 この日は、ウルシの根が広がりやすいように、前日までに耕しておいた畑に浄法寺産の苗十二本を移植。木が重なると枯れてしまうため、苗と苗の間隔を三〜五メートルほど空けたり、風雪で倒れないよう添え木をしたり、浄法寺町を参考にして植樹を進めた。

 苗のそばには、寄付してくれた全国の協力者の名前を書いた表札も設置。今後は、空熊町や別所谷町など山あいで日当たりが良く、適度に風が吹く育ちやすい場所を選んで苗を植える。

 漆がかきとれるのは早くても十年後。中山さんは「地味だけど、未来の輪島を漆の一大産地にするためには失敗できない作業。ウルシとともに、ノウハウも後世に引き継ぎたい」と話している。

 

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