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車いす目線で和倉の旅冊子 施設入所者が取材、作製

車いす利用者の目線で旅行冊子を作製した桶屋善一さん(左)=七尾市青山町で

写真

 七尾市の車いす利用者が、自身の目線から見た同市の和倉温泉の鉄道駅や旅館を写真に収め、冊子にまとめた。男性は「車いすを利用する人から見た現状を知ってほしい」と話しており、市内各地に配布するという。(松村真一郎)

駅などに配布「バリアフリーまだまだ」

 生後間もなく脳性まひにかかり、手足や言語に障害がある桶屋善一さん(64)が、「車いす目線から巡る七尾の旅 二〇一七年の旅編 in和倉温泉」というタイトルで、A4サイズ四十四ページの冊子を作製した。

 取材したのは、昨年五月。和倉温泉駅や共同浴場、旅館を巡った。車いすに設置したデジタルカメラで、バリアフリー箇所や道中、旅館内を桶屋さんや同行した介助者が撮影した。駅のホームから線路を渡るためのスロープや、車いすで利用できる旅館の客室内などを紹介している。

 桶屋さんによると、駅前のスロープは使いやすかった一方、駅内の多目的トイレは便座が低いのが気になった。注意点も盛り込み、車いす利用者が旅行時に役立つ内容になっている。読み手を意識して、入所する同市青山町の障害者支援施設青山彩光苑の職員と考えてレイアウトも工夫した。

 印刷業に以前から興味があった桶屋さんは、三年前から同様の目線で七尾の街中を見た冊子作りを始め、今回が三冊目。百部を作製し、今後はJR七尾駅や同駅前の複合商業施設「ミナクル」、市役所などに配布する。十三日にミナクルで開かれる七尾市民健康福祉まつりでも、写真を展示する。

 知人に校正をしてもらったり、富山市にある障害者の自立生活支援センターに印刷や製本をしてもらったりと、「皆さんの協力のおかげで作ることができた」と振り返る。

 「バリアフリーがまだまだ遅れているところもあるということを、冊子を通して知ってほしい」と話している。

 

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