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ややこしさ詰まるアート 金沢美大出身作家が2人展

大小の布を縫い合わせた作品「重力の表裏」(手前)などが並ぶ会場=金沢市石引で

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「何が描かれているかじっくり見て」

 抽象的な彫刻、絵画作品を手掛ける金沢美術工芸大出身の若手作家二人の展覧会「ややこしい構造」が十四日、金沢市石引のアートベース石引で始まった。鉛筆と油彩の絵を重ねるなど、込み入った構造の作品十二点が並んでいる。十月三日まで。(押川恵理子)

 会場に入ると、七色の糸で編んだ大小の布を縫い合わせた作品「重力の表裏」が目に飛び込む。大きな穴が所々に開き、穴から他の作品が見える。彫刻家のクニトさん(37)が手掛けた。

 白い布で覆った作品「内的斥力(せきりょく)」は、布で覆われた凸凹が何だろうと想像力をかき立てられる。その正体は発泡スチロール製の人形で、クニトさん自身を3Dスキャンで取り込んだ。「白い布を押し当てる行為によって、僕の外見は見えなくなるが、僕の内面を表現した作品となる」と説く。

 幾何学模様のシリーズ作品「diagram(ダイアグラム)」は、黒色の幾何学模様越しに、青や赤、黄色の絵の具が散らばった画面が見える。鉛筆の線描に、油彩を重ねた。描いたのは堀至以(ちかい)さん(30)。「古典技法である絵画が退屈にならない表現を追求している。何が描かれているかは、ぱっと見ただけでは分からない。立ち止まって見てもらえたら」と語った。

 展覧会は十五日に金沢市で中核事業が始まる「東アジア文化都市2018金沢」の一環で、金沢美術工芸大の主催。第二弾(十月六〜十七日)、第三弾(十月二十日〜十一月四日)の展覧会もあり、同大博士課程で学んだ中国、韓国の作家が出展する。

 

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