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国造ゆずジャム 海外で広がれ  米などの商談会に出展 能美特産、販路拡大へ

国造ゆずで作ったジャムを手に、海外出展を報告する中浦政克社長(左)と塚田良三組合長=能美市役所で

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 能美市特産「国造ゆず」のジャムが十五日以降、米国ニューヨークやシンガポールの日本食の商談会に出展される。国造ゆずの海外展開の試みは初めて。日本が最大産地のユズは近年、欧米で注目を集めており、販路拡大が期待される。(吉野淳一)

 出展するのは輪島市河井町の和菓子店「柚餅子(ゆべし)総本家中浦屋」。皮を含め刻んだユズに砂糖を加え、煮詰めて作った。シンプルな加工は用途を広げるためで、料理やスイーツの素材や調味料として幅広く使ってもらうのを狙う。商品名や価格は未定。かんきつ王国の米国では、ユズの果実の輸入は原則禁じられている。

 商談会は十五日にニューヨーク、二十二日にロサンゼルス、十月三十日にシンガポールで開かれ、いずれも現地のレストランオーナーや卸業者が訪れる。中浦屋ではジャムをそのままスプーンで提供して味わってもらう。来場者と直接、意見交換し、包装などの販売手法を考える参考にもする。早ければ来春にも海外展開を始めたい考えだ。

 中浦屋は三年前から四国産のユズの加工品を米国で販売しており、高級カフェやバーからサラダやカクテルの素材として引き合いがある。昨年九月から国造柚子(ゆず)生産組合と共同で国造ゆずの販路拡大に取り組んでいる。中浦政克社長(55)によると、米国人は日本の香りと言えば抹茶の次にユズを思い浮かべるといい「ユズは高級なイメージをもたれている」。米国の大都市では健康志向の住民が多く「無農薬の国造ゆずが受け入れられる可能性は十分にある」と自信を見せる。

 十一日は、中浦社長や塚田良三同組合長(81)らが能美市役所に井出敏朗市長を訪れ、海外出展を報告した。ジャムを試食した井出市長は「上品な味」と驚き、「現地の反応が楽しみ。市としてもサポートを考えたい」と語った。塚田組合長は「廃棄する皮の使い道も課題だったので、皮ごと使うジャムが売れるのはありがたい」と話していた。

 

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